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平面図学
> 基礎⑥
黄金比と黄金分割
古代エジプトや古代ギリシャの時代から美しいプロポーションと考えられ、ルネッサンス期には「神授による神聖な釣合」とよばれていました。
フランスの建築家ル・コルビュジエが人体(手、足、頭など)測定を基にした黄金比例尺、モジュロールを1945年に完成。黄金比は、建築や造園、工業製品などでよく使用されています。
■直線の黄金分割
黄金比はa:b=b:(a+b)の関係が成立するa:bの比を言います。
aを1にした時2次方程式b²-b-1=0の解、
b=1±
√
5/2 が黄金比の値となり、+側の約1.618・・・を利用します。
水平線ABを引き、Aの端から垂線を引く。(ABの半分より少し長め)
ABを
2等分
します。
AからABの2等分点を半径とする円弧を描きCを求めます。
CBを直線で結びます。
Cを中心に、CAを半径とする円弧を描きDを求めます。
Bを中心に、BDを半径とする円弧を描きEを求めます。点Eは直線ABを黄金分割されます。
《補足》
AE:EB=EB:ABとなります。また、AEを1にした時、EB=Φ=1+
√
5/2で、約1.618となります。
■短辺からの黄金矩形
与えられた短辺ABを1辺とする正方形ABCEを描き、ADとBCを延長します。
ADを
2等分
しEを求めます。
ADの中点EからADの延長線上にECに等しい点Fを求めます。
FからABに平行線を引きBCの延長線との交点Gを求めると、四辺形ABGFは、短辺をABとする黄金矩形が出来上がります。
■黄金比・黄金分割の特徴
任意のABを短辺とする
黄金矩形
ABCDを描きます。
対角線ACを直線で結び、直線ACにBより
垂線
を引きADとの交点Eを求めます。
EからABに平行な直線を引きFを求める。
矩形ABFEは元の矩形ABCDと相似形で元の矩形ABCDから黄金矩形を取った残りの四辺形CDEFは正方形となります。
黄金矩形ABFEにあって直線BEは対角線となります。
ACとEFの交点にGを求めます。
GからAEに平行な直線を引き、Hを求めます。矩形AHGEは黄金矩形であり、四辺形HBFGは正方形であり、黄金矩形AHGEにあって直線AGは対角線となります。
BEとHG線上の交点にIを求めます。
IからAHに平行な直線を引き、Jを求めます。
同じことを繰り返してKとLまで描きます。
図のE~Lを中心にそれぞれ1/4の円弧で繋げると出来上がりです。
矩形JIGEは黄金矩形であり、四辺形AHIJは正方形である。すなわち、黄金矩形からその短辺による正方形を取れば、残りは黄金矩形である。この操作を繰り返すと正方形が黄金比逆数で縮小し、回転するのでこの黄金矩形を旋回型矩形ともいう。
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